原油の意味や価値が変わり始めているのでは?
パウエル議長も12月の利上げの見送りを示唆したことで、株式市場は一気に反転してきた。
次の出番は米中問題。
おそらく、一時休戦ムードになると思われる。
アメリカの基本方針に変化はなくても、攻めるだけが攻撃じゃないので、硬軟織り交ぜながら攻めてゆくのだと思う。
そんなことがあった中で、債券価格が下がり株が下がり、原油が下がり、いよいよリセッションが来るぞ! と思われているが、正直なところどうなるかはわからない。
原油がリセッションが来ることを示しているとかいうけれども、必ずしもそうとは限らない。つまり、債券価格が下がり、ヤバイと思った投資家、あるいはヤバイポジションの相殺が起きたからという見方もできるから。
確かに見たこともない急落したため、過剰反応をしたかもしれないが、そもそも原油価格が高すぎたのではないかという気もする。
というのは原油依存からの脱却を始めている世の中で、原油の枯渇問題より、原油余りの時代に来ているのだから、需給がゆるむのは当然の結果。
これから原油の需給でリセッションとかいう判断は、あまり参考にならなくなると思うので、原油の地位低下が、石油株の時価総額に表れているのだと思う。
その昔、ジョン・ロックフェラーが石油の時代が来ると読み大儲けし、その時代の転換点がいよいよ目に見える形で始まったのかもしれない。
個人的な願望としては、電気がタダ同然にならないかなと。
いつかそういう時代が来るような気がする。